このページをシェアする

月間レポート:日本政府とUNIDOによるウガンダでの建設設備操業訓練施設整備プロジェクト

月間レポート:日本政府とUNIDOによるウガンダでの建設設備操業訓練施設整備プロジェクト

2021.10.11

国連工業開発機関(UNIDO)、日本政府、およびウガンダ建設交通省(MoWT)は、プロジェクト・パートナーである株式会社小松製作所の技術支援を受け、道路建設機械のオペレーターを育成する建設設備操業訓練施設をウガンダのルウェロ県に設立します。このページでは、本プロジェクトの進捗や状況を定期的にお伝えしていきます。

近年、ウガンダ政府は道路の建設・維持に必要な設備を調達し、の地方政府に配分しました。新たな訓練施設では、道路機械への投資に加え、人的資源への投資も可能にします。今後3年間で少なくとも、建設交通省のインストラクターを50人、建設交通省と地方政府のオペレーターを360人育成し、さらには若年層のウガンダ人求職者80人への職業訓練を行う計画です。

このプロジェクトは「ウガンダ ビジョン2040」を支援し、特にスキルギャップを埋めることによって、熟練したウガンダ人が国の道路インフラを構築、維持、改善できるようにすることに重点を置いています。

プロジェクトレポート

ルウェロのプロジェクトサイトで第3陣の講師研修が実施されました

RMWブガンベからの第3陣© UNIDO

2022年4月44日から422日まで、ルウェロのMETRACプロジェクトサイトにて、RMWブガンベの第3陣の講師研修(実習編)が行われ、無事に終了しました。悪天候のため、研修は2週間から3週間に延長されました。

 UNIDOは、MoWTの全講師を対象とした、機器シミュレーター、eラーニングモジュール、理論の復習に必要なITリテラシーの向上を目的としたIT基礎スキルトレーニングの実施に関する契約を業者と締結しました。

>4月のレポートはこちら

建設交通省(MoWT の最高幹部とUNIDOの代表がルウェロで現地を視察

ルウェロでの講師研修 © UNIDO

2022年3月 – 37日から18日まで、RMWグル所属の第2陣のための講師研修(実習編)がルウェロのMETRACプロジェクトサイトで行われ、無事に終了しました。

325日、MoWTの最高幹部とUNIDOの代表がルウェロで現地視察を行いました。

>3月のレポートはこちら

 

ウガンダ建設交通省による講師育成を対象とした実技研修が開始されました

ルウェロでの講師育成研修の印象 © UNIDO

2022年2月 – 1月31日、建設交通省(MoWT)中央機械ワークショップ(CMW)の第111名による講師育成を対象とした実技研修が開始されました。カンパラのヴィクトリア・エクイップメント社(VEQ)社で1週間の理論の復習、現場へ出発前の機材の点検、ディスカッションを行った後、11人の研修生はルウェロのMETRACプロジェクトサイトで3週間の研修を受けました。現地での実技研修は、MoWTから支給されたトレーニングマシンの納入遅れとメンテナンス不足のため、2週間から3週間に延長されました。第1陣の研修生は225日に研修を終了しました。

> 2月のレポートはこちら

UNIDOとウガンダ建設交通省は2月から4月にかけて行われる対面式トレーニングの準備を行いました

1月31日の実習初日に設置されたダイキャストモデル © UNIDO

20221UNIDOと建設交通省(MoWT)は、50人のMoWT所属講師のために、2月から4月にかけて合計12週間行われる対面式トレーニングの準備を行いました。講師研修(TOT)は、合計4つの中央/地域機械ワークショップ(カンパラCMW、グールー、ブゲンベ、ムバラRMW)にて、また実習のための近隣サイトにて、それぞれ3週間ずつ実施される予定です。各拠点での最初の1週間は理論の復習、現場へ出発前の機材の点検、ディスカッションに充てられ、残りの2週間は機材を使っての実技トレーニングに費やされます。

> 1月のレポートはこちら

 

 

第4回および第5回の技術委員会(TC)会議を開催、UNIDOはすべてのプロジェクト関係者にトレーニングレポートを共有

第4回TC会議にてマスタープランを発表 © UNIDO

2021年12月 – 121日、METRACの第4回技術委員会(TC))を開催し、落札業者である株式会社アーチデザインと共にエンジニアリングデザインのプロセスを開始しました。 1214日には第5回技術委員会(TC)を開催しました。落札業者からは、プロジェクト・サイトのマスタープランと建物の予備設計についてプレゼンテーションがありました。TCは、このプレゼンテーションを評価し、次のステップに向けたコメントをしました。

UNIDOは、カンパラ(11月3日)、ブゲンベ(11月4日)、グル(11月16日)、ムバララ(11月18日)で実施した安全衛生トレーニングのレポートをすべてのプロジェクト関係者と共有しました。

>> 12月のレポートはこちら

安全衛生トレーニングが無事に終了

カンパラのCMWで実施した安全衛生トレーニング © UNIDO

2021年11月 – 11月の第1週目に、MoWT所属講師50名に対する講師研修が、安全衛生トレーニングを皮切りに展開されました。

1月3日にカンパラの中央機械ワークショップ(CMW)、11月4日にブゲンベ、11月16日にグールー、11月18日にムバラの地域機械ワークショップ(RMW)で、安全衛生トレーニングが成功裏に終了しました。匿名のフィードバックによると、87%の参加者がトレーニング全体を「良い」または「素晴らしい」と評価し、100%の参加者がコース内容を「良い」または「素晴らしい」と評価しています。

>> 11月のレポートはこちら

カンパラの建設交通省(MoWT)で第3回プロジェクト運営委員会を開催/プロジェクト・ドキュメントに署名

署名の様子© UNIDO

2021年10月 – 10月26日、 第3回プロジェクト運営委員会(PSC)がカンパラの建設交通省(MoWT)で開催され、MoWT、在カンパラ日本大使館、コマツ株式会社、ヴィクトリア・イクイップメント、UNIDOの代表者が出席しました。出席に際し、在ウガンダ以外の実施パートナーは、ビデオ会議システムを利用しました。PSCでは、トレーニングセンターの建設状況や今後実施予定の講師研修についての説明が行われました。

また、PSCにて、ベベヤ・ワイスワ氏(MoWT長官)とブルーノ・オットー・トクウィニー氏(UNIDOウガンダ国事務所代表)がプロジェクト・ドキュメントに、署名しました。

>> 10月のレポートはこちら

産業研修局(DIT)において、J.C.ムインゴ高等教育担当大臣、パトリック・ビカトンダ産業研修局長代理、及び教育スポーツ省(MoES)、MoWT、UNIDOの代表者により、評価・研修パッケージ(ATP)が正式に発足

DITにおける評価・研修パッケージ(ATP)の立ち上げ © ジョセフ・ンクーラ

2021年9月 – UNIDOは、UNIDO調達ポータルでの技術設計の入札を開始しすると共に、提案依頼書(RFP)をウガンダの新聞2紙に掲載しました。入札は9月23日に締め切られ、複数の業者からの入札がありました。

また、9月30日には産業研修局(DIT)において、J.C.ムインゴ高等教育担当大臣、パトリック・ビカトンダ産業研修局長代理、及び教育スポーツ省(MoES)、MoWT、UNIDOの代表者により、評価・研修パッケージ(ATP)が正式に立ち上がりました。

>> 9月のレポートはこちら

道路建機オペレーター育成用の「アセスメント及びトレーニング・パッケージ(ATP)」を開発するためのオンライン・ワークショップを開催

DITとUNIDOはATPのワークショップを行いました © UNIDO

2021年8月 – 8月2日から6日まで、道路建機オペレーター育成用の「アセスメント及びトレーニング・パッケージ(ATP)」を開発するためのオンライン・ワークショップが開催されました。

DITはATPの開発と承認プロセスを進め、ATPの正式名称は「Trainer of Plant Operators-Level4」と決まりました。8月27日にUNIDOに送られ、内部での確認を経てプロジェクトの関係者に共有されます。

> 8月のレポートはこちら

UNIDOと在ウィーン国際機関日本政府代表部(PMJ)は、UNIDOと日本の連携に関するオンラインイベント「Partnering for ISID: New challenges and opportunities forthe UNIDO-Japan cooperation」を共催

PMJ-UNIDOのオンライン・イベント © UNIDO

2021年7月 – UNIDOと在ウィーン国際機関日本政府代表部(PMJ)は、UNIDOと日本の連携に関するオンラインイベント「Partnering for ISID: New challenges and opportunities forthe UNIDO-Japan cooperation」を共催しました。7月1日に行われた産業人材育成に関するウェビナーではMETRACが取り上げられ、コマツのCSR担当者がパネリストとして出席しました。

また、UNIDOと工業訓練総局(DIT)は、完全デジタル版「アセスメント及びトレーニング・パッケージ(ATP)」ワークショップの開催日と手続きについて合意しました。ATPの開発メンバーが選ばれ、8月上旬のワークショップに招待されました。

>> 7月のレポートはこちら

ルウェロ機械工学研修センター(METRAC)にて技術作業指示書が承認。重機操作研修ガイドが作成されパートナーに共有される

研修ガイド

2021年6月 – 6月30日に第三回METRAC技術委員会(TC)がオンラインで開催され、技術委員会は満場一致でMETRACの技術設計の作業指示書(SOW)を承認しました。ウガンダ建設交通省(MoWT)事務次官の承認を経て、UNIDOは委託業者の入札を行います。

UNIDOは、ウガンダ建設交通省(MoWT)のトレーナー50人向けの重機操作方法に関する研修ガイドをMoWTに配布し、コマツ社とカリキュラムの概要に関する意見交換を行いました。

> 6月のレポートはこちら

ルウェロ機械工学研修センター(METRAC)に建設機械の訓練用VRシュミレーター3台を寄贈へ

技術設計作業書レビューの様子

2021年5月 – METRACの第二回目の技術委員会(TC)が、5月26日に開催され、技術設計作業書(SOW)のレビューが行われました。日本のコマツ本社からMETRACに対して、建設機械の訓練用VRシミュレーター「WorksiteVR Simulator」3台(ホイールローダー1台、掘削機2台)が寄贈されることが決まりました。

また、UNIDOは工業訓練総局(DIT)と、道路建設機器オペレーター・トレーナー向けのアセスメント及びトレーニング・パッケージ(ATP)をウガンダ職業資格フレームワーク(UVQF)のレベル4で作成することにつき調整を行うことで合意しました。ATPは承認を経て、ウガンダ建設交通省(MoWT)のトレーナー50人の訓練に関するカリキュラム概要および評価基準として使用されます。

>> 5月のレポートはこちら

ルウェロ機械工学研修センターMETRAC)の技術委員会が開催され、地質調査レビューと建設機器のマスタートレーナー候補が承認される

委員会での地質調査の報告

2021年4月 – METRACの第一回目の技術委員会(TC)が、4月28日に開催されました。ウガンダ建設交通省(MoWT)とUNIDOの代表者により構成されるTCでは、今後、技術仕様書や、建設に関連するサービスを含む物品やサービスの委託事項書(TOR)のレビューと承認を行います。また、委託先の事業完了報告書のレビューも行います。第一回目の会議では、TCは地質調査のレポートの内容をレビューし承認しました。

建設機器のマスタートレーナーの候補が決まりUNIDOとの契約に署名しました。カリキュラムと訓練のスケジュールが決まり次第、本プロジェクトへの支援を始めます。

>> 4月のレポートはこちら

ウガンダ建設交通省(MoWT)に所属する全てのモーターグレーダーのトレーナーを対象に、第一回目のeラーニング・研修会を開催

eラーニングの様子

2021年3月 – カンパラのヴィクトリア・エクイップメントにおい て、MoWTに所属する全てのモーターグレーダーのトレーナーを対象に、コマツ・モーターグレーダー「GD663A-2」の第一回目のeラーニングが行われました。この研修の目的は、トレーナー がeラーニングに親しむこと、またオペレーターを対象に実施する全国展開研修のためのフィードバックを得ることでした。

また、コマツ・ホイールローダー「WA250-5」用のシミュレーターを、コマツ/イマーシブ・テクノロジー社から受領し、MoWTに公式に譲渡しました。

>> 3月のレポートはこちら
>> 2月のレポートはこちら

eラーニングへのフィードバック


UNIDOとウガンダ政府は、ルウェロ県にあるウガンダ初の道路建設機会オペレーション向けトレーニングセンターの建設準備を開始しました。

 

2020年12月8日 – ルウェロ県のサブカウンティであるバウンタミュラのトレーニングセンターの土地は、2020年11月17日に正式にMoWTに譲渡されました。地質調査などの建設準備作業が直ちに開始され、センターの建設を開始するための起工式は来年初めに予定されています。(詳しくはこちらよりご覧いただけます。)

UNIDOは、バーチャル・ソリューションの活用により、新型コロナウィルス感染症禍における都市封鎖の中、ウガンダの建設設備操業訓練施設の開始フェーズを完了しました。

2020年5月13日 – 本プロジェクトの最初のステアリング会議が、新型コロナウィルス感染症に伴い、カンパラの建設交通省においてテレビ会議で開催されました。東京、ナイロビ、ブリュッセル、ウィーンからすべてのプロジェクトパートナーが参加した、建設交通省のスタッフ向けの初のビデオ会議となりました。(詳しくはこちらよりご覧頂けます。)
 
日本政府の無償資金協力と株式会小松製作所からの技術協力に関する交換公文への署名を行いました。

2019年8月8日亀田和明駐ウガンダ大使とブルーノ・オットー・トクウィニーUNIDOウガンダ事務所代表は、建設交通において、建設設備操業訓練施設への日本政府の無償資金協力と株式会社小松製作所からの技術協力に関する交換公文への署名を行いました。調印式はエドワード・カトゥムバ・ワマラ特命建設担当大臣を筆頭に、地方自治省、金融経済開発省、教育スポーツ省、外務省の各省代表を含む事業パートナーの出席のもと行われました。(詳しくはこちらよりご覧頂けます。)

◾️月間レポート: 建設設備操業訓練施設設備計画

最新レポート: 2021年6月

[バックナンバー]

2021年5月
2021年4月
2021年3月
2021年2月
2021年1月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
 
2020年9月
2020年8月
2020年7月
2020年6月
2020年5月
2020年4月
2020年3月
2020年2月
2020年1月
2019年12月
2019年11月
 


◾️Quarterly Newsletter by UNIDO Regional Office Hub In Ethiopia


建設設備操業訓練施設に関する情報は、ページ7にてご覧頂けます。(英語)

建設設備操業訓練施設に関する情報は、ページ12にてご覧頂けます。(英語)