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イベントレポート:包括的かつ持続可能な産業開発(ISID)のためのパートナーシップ:オンラインイベントシリーズ「UNIDO-Japan Cooperation 〜産業人材育成に向けた協力」を開催

イベントレポート:包括的かつ持続可能な産業開発(ISID)のためのパートナーシップ:オンラインイベントシリーズ「UNIDO-Japan Cooperation 〜産業人材育成に向けた協力」を開催

国連工業開発機関(UNIDO)は202171日(水)、在ウィーン国際機関日本政府代表部とともに、オンラインイベントシリーズ「産業人材育成に向けた協力」を共催しました。本イベントは「ISIDのためのパートナーシップ:UNIDOと日本の協力関係における新たな課題と機会」シリーズの第2回目で、官民セクターや開発パートナー、学界、市民社会から参加者が集いました。

シエラレオネ共和国のアルファ・テヤン・ウリ 技術・高等教育省大臣は開会の挨拶で、「技術不足を補うためには、技術・職業教育訓練への投資が不可欠。製造業企業とのパートナーシップと民間資本投資の促進が、その鍵となる」と強調しました。

続いて、姫野勉・駐ガーナ共和国特命全権大使は、「日本は人間の安全保障を重視しており、その概念は保護だけでなくエンパワーメントにも役立つ。産業における技術開発は、最も効果的なアプローチの一つである」と述べました。

その後の基調講演では、名古屋大学の山田肖子教授が発展途上国における産業技術の開発の課題と、その可能性について紹介。続くパネルディスカッションでは、UNIDOのヴィルピ・シュトゥッキ 農村起業・雇用創出・人間の安全保障部門の課長の司会のもと、官・民・開発・学界のパネリストたちが技術格差を縮めるための解決策について意見を交わしました。最後に、司会者から以下の点が教訓として示されました。

・技術・職業教育訓練の産業との関連性を高めることは、技術格差を縮小させ、産業の成長と雇用創出に重要である。
・官・民・開発パートナー間の戦略的パートナーシップと協調は、すべての人に共通の価値を生み出すために重要である。
UNIDOと日本の協力プロジェクトの例は、パートナーシップ・アプローチの促進と再現性の可能性を示唆している。

 

概要

日時:202171日(木)
時間:17:30~19:00(日本時間)10:30~12:00 (中央ヨーロッパ時間

<プログラム概要>(敬称略)

開会挨拶
・アルファ・テヤン・ウリ(シエラレオネ共和国 技術・高等教育省大臣)
・姫野勉(駐ガーナ共和国特命全権大使)

パネリスト
・山田肖子(名古屋大学教授)
・倉澤 佳子(コマツ サステナビリテイ推進本部副本部長、CSR室長)
・クレオファス・タカイザ(ザンビア技術教育・職業訓練・起業家育成訓練機構長官)
・スタブロス・パパスタブロウ(UNIDO産業開発オフィサー 人材育成分野リーダー)

モデレーター
・ヴィルピ・スツッキ(UNIDO課長)