プロジェクトチームが技術・高等教育大臣を表敬訪問
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国連工業開発機関(UNIDO)は2021 年より、シエラレオネにおいて、日本政府、シエラレオネ政府と連携し、「自動車整備技能訓練を通じた若者雇用促進計画」を開始しました。このページでは、本プロジェクトの進捗や状況を定期的にお伝えしていきます。
シエラレオネは、UNDPの2019年度人間開発指数ランキングにおいて189国中181位と、世界で最も貧しい国の1つです。人口は若者が3分の1を占めていますが、若者の失業率と不完全雇用率を合わせると、70%に達しており、約80万人の若者が仕事を求めています。
経済発展に伴って自動車の保有台数が増加傾向にあり、自動車の修理やメンテナンスなどのアフターサービス市場は、雇用創出の可能性を秘めています。しかしながら、関連産業では適切な自動車整備技能を有する人材が不足しています この要因の一つとして、国内の自動車整備士を養成する技術教育・職業訓練が不十分で、ニーズに沿った知識・技能の訓練・就職支援が行われていないことが挙げられます。
本プロジェクトはこうした社会課題の解決に向け、自動車のアフターサービス市場で求められるスキルを持った人材を職業訓練校で育成することで、シエラレオネの若者の雇用機会を促進することを目指します。
プロジェクトの月間レポート
2023年4月の主な成果
自動車整備と起業家養成に関する訓練ニーズ調査(Training Needs Assessment: TNA)のレポートが完成。調査結果を含むレポートの内容は、プロジェクト関係者に共有予定。
カリキュラム開発に関する、図表やロードマップを作製。第二段階として、自動車整備に関する基準や資格についての協議を開始。
プロジェクトチームがシエラレオネ国内7つの地区に点在する8つのGovernmental Technical Institutes (GTI:職業訓練センター)を訪問。各センターで実施されているトレーニングのレベルを評価し、今後どういった協力ができるのかを考察した。
6月に予定している日本でのスタディツアーに向けて、GTIのマネジメントスタッフと指導員が日本の査証を取得するために、日本大使館のあるガーナのアクラへ渡航。この機会に、参加者は3つの技能訓練所を訪問し、ガーナの技能・職業訓練に関するシステム、特に自動車産業に関連する部分を学んだ。
プロジェクトの広報戦略プラン を策定。
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2023年3月の主な成果
自動車整備と起業家養成に関する訓練ニーズ調査(Training Needs Assessment: TNA)のデータ収集が完了。調査結果を含むレポートを、2023 年 4 月までに作成予定。
自動車整備に関する国定カリキュラムの開発を開始するにあたり、National Council for Technical, Vocational and Other Academic Awards(NCTVA:技能訓練プログラムを評価・認証する組織)やその他の関係者とともに、2 日間に渡るワークショップを開催。ワークショップ後にも、継続してオンラインや対面にて関係者との会議を実施。
UNIDOプロジェクトチームは、技術の専門家とともにプロジェクトが支援しているGovernmental Technical Institute (GTI:職業訓練センター)の改築に関する仕様書を作成。改築に関する国際競争入札は、2023 年 4 月に公募予定。
GTIの自動車整備指導員の評価を実施。指導員養成 トレーニングの計画は 2023 年 4 月までに策定予定。
協力体制の構築と知識共有のため、シエラレオネ全土にある GTI の自動車訓練センターを訪問する計画を策定。訪問に必要なロジスティクス手配を完了。
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2023年2月の主な成果
「自動車整備と起業家トレーニングに関するニーズ調査」を実施する調査員への研修が完了。現在、調査員が自動車産業従事者に対する調査を実施中。
National Council for Technical, Vocational and Other Academic Awards(NCTVA: 技能訓練プログラムを評価・認証する組織)の理事との会議を実施し、シエラレオネの自動車整備に関するカリキュラムの内容を更新するため、国内外の専門家を選定。
UNIDOプロジェクトチームは技術の専門家とともに、訓練用車両の購買に関する技術仕様書を作成。職業訓練所施設の改築に関する仕様書は2023年の4月に作成予定。
ケニアのToyota Training Academy、ガーナのWest African Vehicle Academy、南アフリカのKigima Training centerと協議し、これらの職業訓練所にてトレーナー養成を実施する日程を決定。
プロジェクトとの協働に興味を示しているドイツ国際協力公社(GIZ)とDon Bosco(NGO) と複数回に渡り会議を実施。
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2023年1月の主な成果
自動車整備と起業家トレーニングに関するニーズ調査が完了し、主要なステークホルダーが結果を承認。
National Council for Technical, Vocational and Other Academic Awards(技能訓練プログラムを評価・認証する組織)との会議で、国家カリキュラム開発の方向性について合意。
UNIDOプロジェクトチームは技術の専門家とともに、訓練用車両といった必要な設備や施設改築について協議を開始。
プロジェクト運営委員会の会議を開催し、関係者にプロジェクトの進捗を報告。モニタリングと評価の枠組みが承認される。
後日、同委員会メンバーとの別の会議において、2023年の活動計画が完成し、承認される。
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2022年10月の主な成果
フリータウン・ポリテクニック(本案件ホスト校) と技術・高等教育省のスタッフが、国際労働機関の国際研修センター(ICTILO) にて技能訓練所の経営・管理に関わる研修を開始。
フリータウン・ポリテクニックの指導員に対する IT トレーニングの最終準備が完了。
訓練ニーズ調査( TNA )に用いるアンケートのパイロットテストを実施し、本調査の前に内容を精査。
カリキュラムを開発するにあたり、 National Council for Technical, Vocational and Other Academic Awards ( 技能訓練プログラムを評価・認証する組織 ) が技術委員会を構成。
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