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TICAD7 公式サイドイベント アフリカ産業化の未来:アフリカ自由貿易圏(AfCFTA)で変わるアフリカ経済・産業・ビジネス

TICAD7 公式サイドイベント アフリカ産業化の未来:アフリカ自由貿易圏(AfCFTA)で変わるアフリカ経済・産業・ビジネス

2019年8月27日、横浜で開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に合わせて、国連工業開発機関(UNIDO)とアフリカ連合委員会そしてアフリカ開発銀行は、公式サイドイベント「アフリカ産業化の未来:アフリカ自由貿易圏(AfCFTA)で変わるアフリカ経済・産業・ビジネス」<ハイレベルシンポジウム>を開催しました。

イベントでは、TICAD7、第3次アフリカ工業開発の10年(IDDAⅢ)、アフリカ自由貿易圏(AfCFTA)の取組みが相互補完の関係にある点についてパネルディスカッションが行われました。 

リー・ヨンUNIDO事務局長は「TICADは開始以来アフリカ開発の原動力になっており、UNIDOは最も信頼されたパートナーとしての役割を果たしている」と述べIDDAⅢの推進が、2019年7月に批准され2.5兆ドルのGDPを誇るAfCFTAを加速させると強調しました。 

山田賢司外務大臣政務官は「TICAD7は民間部門からの投資と、官民連携を通じたイノベーションによるアフリカの経済構造の変革に焦点を当てており、これらは具体的な産業政策と実践的なパートナーシップによって実現できる。UNIDOの役割に期待している」と述べました。

経済産業省・渡邉洋一貿易経済協力局審議官は「産業分野におけるインフラと人的資源の開発は重要であり、経済産業省のアフリカにおける日本企業へのサポートの重要な要素である。UNIDO東京事務所との協力のもとに行なっていきたい」と発言しました。

アフリカ開発銀行アブドゥ・ムクタール産業貿易開発局長は、アフリカの産業構造改革のためには、UNIDOの重要施策の一つであるカントリー・パートナーシップ・プログラム(PCP)を支持すべきだと述べました。 

ハイレベル・シンポジウムにはガーナ共和国アラン・チャレマテン貿易産業大臣、ルワンダ共和国ソラヤ・ハクジヤレミ貿易産業大臣、ザンビア共和国クリストファー・ヤルマ商業・貿易・産業大臣に加え、日本とアフリカから著名なパネリスト(詳細はプログラム参照)が登壇し、AfCFTA、IDDA III そしてTICAD7が寄与する、アフリカ大陸におけるビジネスと開発の可能性について議論しました。

イベントでは、UNIDOと日本電気株式会社(NEC)との間で基本合意書(MOU)の調印式も行われ、アフリカにおけるICT(情報通信技術)と、より安全でスマートな街づくりに協力することが確認されました。