UNIDO東京事務所は、日本政府の協力を得て「日本からの技術移転を通じたアフリカの産業職業訓練プログラム」を実施しています。
このプロジェクトは、アフリカの現地エンジニアと技術者に日本企業の技術に関する知識とスキルを身につけてもらうことで持続可能な産業開発に貢献することを目的としています。プロジェクトの詳細はこちらのページからご覧ください。
2023年11 月、南アフリカから2名の研修生が来日し、日本で2週間の研修プログラム(第1フェーズ)を通じて、荏原製作所にてポンプ技術や販売・普及に関する専門知識(ポンプの選定、見積もり、顧客サポート技術など)を学びました。
第2フェーズでは、彼らが日本で学んだ知識をローカライズしたのち、南アフリカとボツワナにいるポンプ技術者や販売に関わる研究生を募り、応募のあった100人に対して、2024年4月に3回の研修プログラムを開催しました。
南アフリカでは、競合相手としてアメリカ、ヨーロッパ、中国産のポンプメーカーなどが存在します。今回、日本のポンプ技術の優位性や日本の顧客サービス、荏原の歴史など、日本での研修プログラムで得た知識を活かして、現地の研修生に包括的に学んでもらう機会となりました。
講師について
Mr. Peter-John JOYNT | EBARA PUMPS SOUTH AFRICA (PTY) LTD, General Manager |
Ms. Lorraine Jacobeth MATHEWS | EBARA PUMPS SOUTH AFRICA (PTY) LTD, Internal Sales |
研修スケジュール
第1回: 2024年4月15日(ボツワナ)
第2回: 2024年4月19日(ヨハネスブルグ)
第3回: 2024年4月26日(ヨハネスブルグ)
研修の成果
研修最終日の4月26日には、アフリカアドバイザーのナンディオ ドュラオ(Nandio DURAO)、ITPO Tokyoの細川千奈津が参加し、参加者100名への研修を終えた講師ロレインとピーターに感謝の言葉が述べられました。そして、参加者全員に賞状が渡されました。
参加者からのコメント
参加者は、研修プログラムについて次のように語りました。
トレーニング・セッションは包括的な上に、水処理と配水における最新技術と最良な実践が理解できる魅力的なものでした。
習得したスキルにより、今後より効率的な水管理を実践し、コミュニティに提供するサービスの質を高めることができます。今回の研修で得た知識は、持続可能な発展に貢献するだけでなく、私たちの仕事にもポジティブな変化を与えてくれたと思います。
このプログラムを実現してくれたUNIDO東京事務所に感謝しています。