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第4回アフリカビジネス研究会・アフリカ留学生とのネットワーキングフェア [神戸]

第4回アフリカビジネス研究会・アフリカ留学生とのネットワーキングフェア [神戸]

UNIDO東京事務所は、2017年11月20日(月)、第4回アフリカビジネス研究会・アフリカ留学生とのネットワーキングフェアを後援しました。

初冬の澄み切った空気と青空の下、会場となった神戸ポートピアホテルは、100名を超えるアフリカの若者達と日本企業関係者140名が集まり、独特の熱気に包まれました。

アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)�m�ʑ��n 」は、アフリカの若手起業家・企業人、行政官、大学の教員等を、留学生(修士課程)として日本に受入れ、アフリカビジネスの架け橋となる人材を育成する日本政府のプロジェクトです。留学生は、専門分野の研究に加え、日本企業でのインターンシップを通して、より深く日本企業とその商習慣に関する理解を体得することが期待されています。今回のイベントは、関西近郊に在学中のABEイニシアティブ留学生と、日本企業との対面での交流を趣旨に開催されたものです。

第1部 アフリカビジネス研究会では、ジェトロ・アジア経済研究所 上席主任調査研究員 大塚啓二郎氏が「日本型のアフリカ開発戦略」と題し、サブサハラアフリカの持続的な産業発展を実現するためのTIF(Training-Infrastructure-Financial)戦略を提唱しました。海外直接投資を呼び込む前段階での現地カイゼン研修、インフラ投資・工業区の建設、資金面の支援を通してより投資効果を高めるとともに、投資後にも知識吸収能力を高めるための研修を継続することの重要性を強調しました。続いて、エチオピアに現地法人および自社工場を有し、コートをはじめとした最高級品質のエチオピアシープ製品を製造・販売する株式会社ヒロキ 代表取締役 権田浩幸氏が登壇し、現地での人材育成について自社の経験を通じた知見を述べました。また、デロイトトーマツコンサルティング合同会社 世界戦略室 アフリカビジネス開発リーダーのジェームス・クリア氏は、ケニアに生まれ日本で教育を受けた独自の観点から、日本企業の進出先として有望なアフリカの産業を分析しました。

第2部 ネットワーキングフェアでは、アフリカへ進出済み、及び、今後のアフリカへの事業展開を視野に入れた日本企業がブースを設け、関西地域に在学中のABEイニシアティブ留学生109名と、現地情報のヒアリング、ニーズ調査、自社製品の市場性調査やPRなど、活発に意見交換が行われました。また、ABEイニシアティブプログラムを修了した同窓生が中心となり立ち上げた、ABE留学生による日本企業支援グループ「KAKEHASHI AFRICA」のブースも設置され、日本留学中に培った知識とネットワークを帰国後も継続して生かしていく準備が着々と進んでいる様子が見受けられました。

熱気さめやらぬ一同は、第3部 レセプションに会場を移し、さらなる日本とアフリカのパートナーシップについて議論を重ねました

概 要

日 時: 2017年11月20日(月) 13:00 ~ 19:00
会 場: 神戸ポートピアホテル 南館1F「大輪田」
主 催: ひょうご・神戸国際ビジネススクエア(ジェトロ神戸、ひょうご海外ビジネスセンター、
     神戸市海外ビジネスセンター)、ジェトロ・アジア経済研究所、神戸市、JICA関西、
     日本国際協力センター(JICE)、日本政策金融公庫
後 援: 神戸商工会議所、株式会社みなと銀行、UNIDO東京事務所