UNIDO東京事務所は、駐日モロッコ王国大使館、日本モロッコ協会とともに、11月29日(木)東京にて、「モロッコ航空産業セミナー」を開催しました。
モロッコは産業育成に力を入れ、外国企業向けに投資環境の整備を進めています。本セミナーでは、カサブランカ空港に隣接する航空産業フリーゾーン「Midparc」を中心に、モロッコ航空産業のビジネス機会や最新動向を紹介しました。
まず、モハメッド・ラシャッド・ブフラル 駐日モロッコ王国大使館 特命全権大使が開会挨拶を行い、モロッコへの外国投資において日本企業が創出する現地雇用4万人は最大規模であり、政府の支援を受け、若手エンジニアの育成にも貢献していると述べました。
次に、モロッコより来日したアリ・セディキ モロッコ王国産業・投資・貿易・デジタル経済省航空宇宙産業課長が、モロッコは欧米へのアクセスに地理的優位性があり、航空産業を拡大していく予定であると述べました。
同じく来日したMidparcのハッサーニ局長は、カサブランカはモロッコ経済の中心地であり、主要大学やエンジニアスクールなど人材確保に適した立地であると紹介しました。さらに、Midparcのビジネスモデルについて、優遇税制、設備投資、モロッコ政府の費用負担による企業別職業訓練などを詳しく説明しました。
また、ボーイング社の調達担当であるジョン・T・マクスウェル氏が、モロッコ政府とパートナーシップを組み、同国でのサプライチェーンの整備を行う「ボーイング エコシステム」についてプレゼンテーションを行いました。
次に、ジェトロの元ラバト事務所長の水野大輔氏が、モロッコは治安が良くインフラも整備しており、約60社の日系企業が進出していることを説明し、モロッコへの投資を促しました。
最後に、UNIDO東京事務所の安永所長が閉会挨拶を行い、世界の航空市場は拡大傾向にあり、モロッコでは国を上げて航空産業に取り組んでいることが魅力的であると述べ、投資を呼びかけました。
本セミナーには、31社(参加企業・団体数)から50名を超える参加がありました。
概要
日 時: 11月29日(木)14:00~15:30
会 場: 東京ベイ有明ワシントンホテル 3F アイリスC
主 催: UNIDO東京事務所
共 催: 駐日モロッコ王国大使館、日本モロッコ協会
後 援: モロッコ投資・輸出開発庁、ジェトロ(日本貿易振興機構)、中東協力センター
講演資料
◇ボーイング:ご希望の方はMaxwell氏宛にメールにてご連絡下さい。
Mr. John T. Maxwell
Morocco Ecosystem Leader, 787 Supply Chain Operations
Environmental Control Systems, The Boeing Company
E-mail: [email protected]
お問合せ
UNIDO東京事務所(担当:ゲレゲン、重松)
TEL: 03-6433-5520 / E-mail: [email protected]