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在京アフリカ外交団とTICAD8へ向けたオンライン会談を開催

在京アフリカ外交団とTICAD8へ向けたオンライン会談を開催

UNIDO東京事務所は、TICAD8への開催へ向けた在京アフリカ外交団(ADC)とのオンライン会談を2022年2月9日に開催しました。50名程の駐日各国大使や外交官が参加し、アフリカへの投資促進や支援プログラムについて活発に意見を交わしました。

このイベントでは、UNIDOがアフリカで取り組んでいる主要な分野の投資促進支援や技術移転プログラムの現状や、これまでのADCとの協力関係について振りかえり、これらの投資促進や技術移転の支援をTICAD8に関連させ、ネットワークを広げて協力関係を強化し、アフリカのさらなる産業開発と発展へ貢献するための意見交換が行われました。

開催の挨拶では、ADCのTICAD 委員長であるモハメッド・エルーミ駐日チュニジア大使より、参加者への謝意が示されました。エルーミ大使はさらに、アフリカの産業開発を通してアフリカ連合(AU)のアジェンダ2063や国連の2030アジェンダ/SDGsに貢献するために、ADCとUNIDOが戦略的に協力関係を強めていく必要性について語りました。

開催の挨拶に続き、外交団長であるエスティファノス・アフォワキ・ハイレ駐日エリトリア大使は、各国の国家開発計画の重要性と、アフリカの産業開発を発展させるためTICAD8開催の重要なパートナーであるUNIDOが果たす役割について語りました。

UNIDOの工業開発官であるマチルダ・ムウェメは、アジェンダ2063に貢献すべく、UNIDOが第3次アフリカ工業開発の10年(IDDA III)で実践する事業について触れ、UNIDOが焦点を当てる課題分野のそれぞれについてアフリカで実施されているプロジェクトを紹介しました。

UNIDO東京事務所長の安永裕幸は、日本からアフリカへの貢献として実施されているデレゲートプログラムやセミナーなどの投資促進プログラムや、STePP 技術検証プロジェクトに代表される技術移転支援プログラムについて紹介し、アフリカ各国での具体的な活動と成果を共有しました。

ディスカッションセッションではエルーミ駐日チュニジア大使がモデレーターを務め、ADCがTICAD8に関連してUNIDOとのさらなる協力を期待する分野やプログラムについて、盛んに議論が交わされました。特に、中小企業支援、グリーンテクノロジー、先端科学技術、医療分野、起業と雇用創出、スタートアップ、若者への支援などが強い関心を集めました。

ADCとUNIDOは最後に、2022年8月27日と28日に開催されるTICAD8へ向け、今後も継続して日本とアフリカの協力関係を強化していく必要性を再認識し、イベントを締めくくりました。