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世界工業生産報告書(2018年第1四半期)が発表されました

世界工業生産報告書(2018年第1四半期)が発表されました

2018.06.13

UNIDO本部の統計チームは、2018年第1四半期の世界工業生産の成長に関する報告書を発表しました。

 

 

 

 

 

主な内容

  • 世界の工業生産高の成長率は2017年に大きな改善を見せたものの、新たに表明された米国と欧州の貿易規制の影響により、足許の工業生産高は減少局面に入る可能性があります。UNIDOの推定によると2018年第1四半期の世界の工業生産高は4.2%の成長となり、昨年第4四半期における4.7%の成長率と比べて若干の低下となりました。

 

  • 2018年第1四半期の先進工業国の工業生産高は2.9%の成長となり、昨年第4四半期における3.5%の成長率と比べて小幅の低下となりました。中華人民共和国においても、2018年第1四半期の工業生産高の成長率は6.3%であり、昨年第4四半期の6.8%の成長率に比べて小幅の低下となりました。
  • 関税の不透明さが世界の製造業の動向に依然として多大な影響を与えており、それは第1四半期における生産高の若干の低下に表れています。現状では高い成長率が見られるものの、全ての国別グループにおいて成長率鈍化が確認されています。新興国及び開発途上国の成長率は4.8%であり、昨年第4四半期の成長率5.3%と比べて低下しています。
  • 欧州の先進工業国における工業生産高は昨年第4四半期に5.0%の高成長を記録しましたが、2018年第1四半期の成長率は4.1%となりました。主要国を見ると、今年第1四半期のドイツとイタリアの成長率はそれぞれ4.2%と4.6%でした。しかしフランスの成長率は2.0%と低迷しました。
  • EU(ヨーロッパ連合)諸国の多くは、2018年第1四半期において高い工業成長率を達成しました。オーストリア、エストニアおよびスロベニアにおける成長率はそれぞれ6.4%、5.8%および9.3%を記録しました。
  • EUを除く欧州諸国ではベラルーシで9.9%、セルビアで6.0%の高成長率が観察された一方、ノルウェーとロシア連邦では成長率は僅かに増加しました。
  • 米国の今年第1四半期における成長率は2.5%でした。東アジアでは日本とマレーシアでそれぞれ2.6%、5.2%の成長率が確認された一方、大韓民国の工業生産高はマイナス成長となりました。

 

  • 新興工業国ではインドが良好なパフォーマンスを発揮し、7.0%の高い成長率を示しました。その他の急成長を続ける新興諸国では、インドネシアとベトナムがともに5.5%の成長率を記録しました。
  • ラテンアメリカ諸国の工業生産高は回復基調にあり、本年第1四半期に2.7%の成長率を示しました。ブラジルの4.4%成長、アルゼンチン、チリ及びウルグアイにおける3.0%の成長は注目に値します。
  • アフリカ諸国についての限られたデータに基く推計では、2018年第1四半期における成長率は1.9%となり、昨年第4四半期における2.3%の成長率と比べて低下しました。主要国において成長率鈍化が見られ、第1四半期のエジプト、ナイジェリア及び南アフリカの成長率はそれぞれ1.1%、2.0%及び1.5%となりました。

 

  • 本報告では、製造業の業種別の生産高における成長率も発表しています。ハイテクとミディアムハイテク分野の成長率が5.0%となり平均成長率を上回ったことから、世界の製造業がハイテク業種に移行していることが示唆されます。同時に、食品製造業の成長率が4.8%を示すなど、基礎的な消費財において高成長率が確認されました。

世界工業生産報告書(2018年第1四半期)(報告書は英文のみです)