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所長のひとりごと

所長のひとりごと

第64回

 今週は「アフリカの諺」についてお話ししたいと思います。

 アフリカには諺が数多くあります。先日、セネガルと日本の国交樹立60周年機関のイベントに参加した際、シス駐日大使が紹介されていたのが、おそらく最も有名な諺で『早く行きたければ一人で行きなさい。遠くまで行きたければ仲間と一緒に行きなさい』というものでした。この諺は色々なところで紹介されていますので、ご存じの方も多いと思います。

第63回

 今回は、外国語の話です。あちゃ~。

 先日、セネガルと日本の国交60周年のイベントにお招きを受け、参加してきました。私はUNIDOのセネガルへの投資や技術移転を促進するための方針を5分ばかりご説明する、という役割でしたが、外交上のイベントですので、冒頭のご挨拶だけはフランス語でやりました。こういう時に有難いのは、マルチリンガルな同僚の存在です。「この文章、仏語訳お願い」「読み上げるから発音チェックして、間違ってたら注意してね」というようなことを気軽に頼めるのは何といっても心強い。

第62回

 UNIDOは、開発途上国・新興国の産業開発をミッションとしています。今年の新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックな状況を受け、何をやったのか?とよく問われます。日頃私達が力を入れている「日本企業の技術で世界の課題を解決する」という方向で貢献したいと考えていました。

第61回

 「科学技術」という言葉があります。実は英語には「科学技術」に該当する単語がありません。というと皆さん驚かれます。確かに、普通は Science and Technology という言葉が「科学技術」の訳語として使われます。が、これはつまり、科学「と」技術、という二つの概念の結合体であり、「科学技術」とは少し違う語感を持っています。

第60回

 私の所属しているUNIDOは、開発途上国における工業開発をミッションとしていますが、開発途上国の工業化と一口に言っても、その国の置かれた状況により手法は様々です。というか、one-size-fits-all的なアプローチは存在しません。

第59回

 急に肌寒くなってきました。もう暫くしたら紅葉の季節ですが、今年は例年とは違い、外出にも気を付ける必要があります。とは言え、現物にはリモートでは感じられないリアリティがあります。そこで今回は「現場で見えるもの」の話です。

第58回

 前回、ノーベル賞の話を書きましたが、その日の夕刻、国連機関の一つである世界食糧計画(WFP: World Food Programme)が今年のノーベル平和賞に選ばれました。つい、長年の癖で科学3賞の発表が終わると気が緩んでしまい、ノーケアでした。

第57回

 今年もノーベル賞の発表(生理学・医学、物理学、化学のいわゆる3賞)が終わりました。残念ながら日本人研究者からは受賞者は出なかった訳ですが、それでも人類の将来に繋がる科学技術に関する研究が顕彰されるのは素晴らしいことです。

第56回

 いよいよ10月です。思えばCOVID-19対応も半年間続いていることになります。当事務所も大半の活動をオンラインに移しましたが、社会の幅広い範囲でインパクトは広がっています。

 私は長崎出身ですが、長崎の人間(ながさきンもん、と発音する)にとって一年で最も大事な『長崎くんち(毎年1079日に開催)』が、今年は中止になりました。皆さんも『龍踊り』、『コッコデショ』、『鯨の潮吹き』等といった出し物をTV等でご覧になられたことがあると思います。戦後すぐの昭和20年の秋にも(しかも原爆投下の2か月後に!)開催されたお祭りが中止とは。故郷の友人たちも残念がっているに違いない。 

第55回

9月の連休は Silver Week という名称が付いているようですが、大したこともせず過ごしていました。土曜はある大学で大学院生の修論・博論指導をし、日曜・月曜は近所のホームセンターで園芸用品を買い、火曜はある学会の関係の報告書の修正作業、とまあおカネはかからないが、特に楽しい訳でもない、という具合です。

第54回

 日頃の仕事をオンライン中心でやるようになってから数ヶ月が過ぎます。当事務所でも海外出張や海外からの招聘ができなくなり、オンラインでのセミナーや企業との会合を展開しています。時々機材のトラブルで音が出なかったりハウリングしたり、同時通訳のサービスを受けるには2台のデバイスが必要であったり(と言っても、PCとスマホで十分なのですが)、まだまだスマートさに欠ける部分もありますが、少しずつ運営にも慣れてきました。

第53回

 職場は無音というのがこれまでの常識でした。そうでなくとも日頃は電話やら来客やら会議やらで慌ただしい。ところが、テレワークが常態となり、オフィスに来ても人口密度が低く、来客も無いとなると静かな音量でBGMをかけるのも悪くない、と気づきました。と言っても、同僚に迷惑にならない範囲に限りますが。

第52回

 先週、当事務所とスリランカ投資員会(BOI)、駐日スリランカ大使館主催で、「スリランカ投資セミナー」をオンラインで開催しました。その中で、「現地で活躍しておられる日本企業」の代表のお一人として、中川装身具工業㈱の中川繁樹代表取締役会長に現地での工場運営の体験談をお話し頂いたのですが、それがとても面白く、かつ、勉強になったのでご紹介してみようと思います。

第51回

 ようやく朝夕は少し涼しい日も出てきましたが、いかがお過ごしでしょうか? 相変わらず新型コロナウイルスの感染は広がっていますが、感染症について思うところを書いてみることにしました。とは言っても、基本的には「受け売り」ばかりですが・・・。

第50回

 いやあ、毎日暑いですね。今の日本は、多分、バンコクやシンガポールより暑いのではないでしょうかね。今日は「真夏のスポーツ」野球の話を書くことにします。

第49回

 どうも今年は梅雨明けが8月にずれ込んだせいか、体内時計がまだ7月の感覚です。ようやくお盆近くになって夏休みの感覚になってきました。今回はイベントの宣伝です。

 今、いたる所で「コロナ後の社会」に関する議論が行われています。UNIDOでは、かねてからUAEアブダビ政府との共催で、GMISGlobal Manufacturing and Industrialization Summit)というイベントを開催しています。昨年はロシアのエカテリンブルクというシベリア第一の工業都市で開催され、私も幾つかのイベントにパネリスト等として参加してきたのですが、今年は、本来は4月に独・ハノーヴァーでいわゆるハノーヴァー・メッセと同時並行的に開催される予定だったのがコロナ禍でオンライン開催となったものです。

第48回

 ようやく長梅雨が明け、暑い夏がやってきました。今年は、小中高校の夏休みも短縮され、また、国内移動も新型コロナ感染防止対策で自粛をせざるを得ない等、通常の年とは様相が異なりますが、いずれにせよ、健康に気を使いながら過ごしたいものです。

 さて、先日、当事務所で数ヵ月間インターンをしていたB君から「日本での次のインターン先が決まった」という嬉しい報せがありました。彼は、御父上がナイジェリア出身、御母上がコンゴ民主共和国出身で、ベルギーに住み、日本が大好きという大学院生です。彼は、まだ寒い今年初めに来日し、その後オンライン中心という当方も初体験の時期を経て外資系企業の日本法人で次のインターンシップを得ることができた訳です。

第47回

 梅雨がなかなか明けません。昨年は拙宅のシマトネリコの木に群がるように来たカブトムシも、まだ1匹しか見ていません。そもそもこれだけ大雨・長雨だと災害も多発するし、不安になることも多いですね。

 日本語は「雨」を表す言葉が極めて多い言葉だと思います。「驟雨」「村雨」「霧雨」「時雨」「小糠雨」「緑雨」「五月雨」「夕立」「狐の嫁入り」「氷雨」・・・。ある本によれば数百種類もの言葉があるようです。(「ゲリラ豪雨」等というのも最近生まれた言葉ですが、さすがにこれは緊張感漂うものではありますが、情緒どころではありませんね。)欧州ではベルギーのブラッセル等は大西洋岸で雨が多いですが、ここまで多様な語彙は無い(だろう)と思います。

第46回

 皆さんお元気でしょうか? 再び新型コロナの感染者が増加して情勢が不透明感を増していますが、今年も半分を過ぎ、いつまでも仕事に制約がある状況では大変に困るのも事実です。私は現在、非常勤講師としてある大学で1年生を相手に環境論を講義しているのですが、学生のレポートを採点しながら色々な発見があったのでそれについてお話ししようと思います。

第45回

 今年も折り返し点を過ぎ、残りが半年を切りました。皆さんも再び忙しく過ごしておられるものと思います。とは言え、東京都でのコロナ感染者の増加、そして様々な業種におけるコロナ禍起源での経営状況の急激な悪化、更には大雨による水害の頻発、と懸念は絶えませんね。

 7月9日(木)に、経済協力インフラ戦略会議というものが総理官邸で開催されたようです。ホームページから『インフラシステム輸出戦略(令和2年度改訂版)』(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keikyou/dai47/siryou3.pdf)をダウンロードしてざっと読んでみました。「低炭素・脱炭素技術の海外展開」の中で、「低炭素型インフラ輸出」が言及されており、その中に、報道でも取り上げられた、石炭火力発電に関する扱いが書いてあります。一部を抜粋してみましょう。

第44回

 前々回の「自分の人生に影響を与えた10冊の本」、あまり反響は無かったのですが、まあ、不評という訳でも無いだろうと勝手に解釈して、続編の残り7冊について書くことにしました。

 私の「10冊」には以前この「ひとりごと(第19回)」でご紹介した坂口安吾の『二流の人』以外に、堂々たる「文学」が殆どありません。ここに『カラマーゾフの兄弟』とかを自信をもって挙げることのできるストロングスタイルの人が羨ましい。中学生時代に夏目漱石の『三四郎』とか読んだ気がしますが、帝国大学に通う野々宮さんが「光線の圧力の試験」をしていたという、本筋とは全く関係ないであろう detail しか印象に残っておらず、このダラダラした小説が一体何について書いているのかさっぱり理解できず仕舞いでした。

第43回

 今回は、当方が先般開催した Webinar を受けて、オンラインでの仕事に関する雑感をご報告します。

 6月11日には、当方のエチオピアとモザンビーク駐在のアドバイザーを、また16日には、当方のアルジェリアとセネガルのアドバイザーをメインスピーカーにして、更には17日にはウズベキスタンの製薬産業振興の責任者をスピーカーにして、Webinar を開催したところです。前2者は、どちらも200名程度の参加者(聴衆というか)を得て、またウズベクのものも非常に対象を絞ったものであったにも拘わらず100名近くの参加者を得て、盛況(?)と呼べるものでした。ただし、幾つか反省点もあります。

第42回

 今回は、本の話です。緊急事態宣言が発出されている間、SNSで様々な人たちが「自分に影響を与えた本10冊」というような情報発信を盛んにされていましたね。私は、こういうものをネット上で他人様にご披露するのはちょっとどうも・・・と思っていたのですが、皆さんのお考えの原点や背景が分かるようなものも多く、また、殆どの場合、これが私の読んだこともない本だったりして、実に興味深いのですね。ですから、今回この場での話題に取り上げて、私の事例をご紹介してみたいと思います。いや、誠に恥ずかしながら。

第41回

 皆さん、ようやく以前の状態に戻りつつありますが、いかがお過ごしでしょうか? 私たちも段階的にオフィスに戻りつつあり、種々の活動を再開しているところです。とは言え、以前と全く同様にはできません。開発途上国・新興国政府からの投資促進担当官を招いてのデレゲート・プログラム等は、まだ先方も「日本に行けない」「海外に行けない」状況にある国が多いですし、来てもらっても、当方も色々な都市でのセミナーや企業訪問を行うことが自由にはできません。

第40回

 緊急事態宣言が解除され、徐々にオフィスや街に人が戻りつつあります。皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私は、4月中はほぼ自宅でテレワークをしていたものの、家庭内のIT環境の問題や、家族とのPC占有争奪戦に敗れ、GW以降はほぼ毎日職場にクルマで出勤しておりました。

 サラリーマン生活35年、車で通勤するのは、米国に2年間留学していた頃以来です。運転中はFMラジオをつけっぱなしにして聴いている訳ですが、何となく聞き流している間にも気になる日本語の表現というものは出てきます。

第39回

 皆さん、緊急事態宣言下での生活はいかがでしょうか? 我がオフィスも48日からは完全にテレワーク状態となり、3週間が過ぎました。

 これ、色々なところで皆さんが書かれているのですが、テレワークで特に職場内のオンライン会議をやってみると「なんだ、会議室に集まって会議しなくても、結構できるじゃないの」ということに今更ながら気づきます。というか、日本のビジネス社会もついに気づいてしまった訳です。

第38回

 開店休業状態の中ですが、「今しかできない」テーマを探して仕事(らしきこと)をしています。テーマを見つけるのは簡単なのですが、それを一定のアウトプットまでにまとめ上げるのは意外と大変です。

  昨年秋から、TICAD7を受けて、農業(アフリカの食料自給率の向上)に工業の立場から貢献したいと考え、人工衛星によるリモートセンシング画像を使って農林水産業の生産性向上を実現できないかと考えていました。

第37回

 気が付けば4週連続でこの「ひとりごと」の書き出しがコロナウィルスでした。これでは幾ら何でも芸がない。今回は別の話題です。

  「燻し銀」という言葉があります。芝居でも相撲でもプロレスでも、ビジネスでも、よく「名脇役」というべき存在との相性が良い言葉です。人生誰もが主役を張れる訳ではない。が、何らかの形で華やかな舞台の隅っこで、それなりの存在感を示し、お役に立ちたい、そういう時に静かに輝くのが「燻し銀」という役柄であります。

第36回

 イベント自粛が色々な形で各所に影響を与えています。3月はおろか、4月のイベントも危ぶまれます。また大学等でも、入学式の中止・延期はおろか、開講を4月下旬ないしは5月にするというところが出てきました。4月の予定も今週末くらいまでには決めないと、準備もできません。一方で、テレワークもかなり進んできた様子です。ただ、中小企業の業況は相当厳しいだろうと予測します。早くコロナ禍が去るのを祈るのみです。

第35回

 さて、コロナウィルスのせいで、本来の仕事が止まっています。せっかくなので、日頃多忙を理由になかなかできない仕事をすることにしています。オフィスのスタッフの約半数はテレワーク中です。先々週までは「毎晩、胃腸をアルコール消毒しよりますけん、ワシは何ともなかとです!」と昭和のオヤジ流(というか、これでは左門豊作か?)で過ごしていましたが、さすがに最近はこれではシャレになりません。

第34回

 ついにコロナウィルス感染拡大の脅威がここまで来てしまった! 当事務所でも、先週、コロナウィルスの日本国内における感染拡大の状況に鑑み、3月中旬に予定していたチュニジアとパキスタンのデレゲート・プログラムを「延期」と致しました。

第33回

 コロナウィルスの脅威が日本社会を揺るがしています。当事務所でもテレワークの導入について議論を始めました。が、まずは、毎度バカバカしい無駄話にお付き合い下さい。

 先日、私は「日本のエアラインに乗っている時はたいてい落語を聴いている」と書きましたが、私は特に熱心な落語マニアというわけではありません。が、幾つか自分の琴線に響く噺はあり、上手いな!と思う咄家も居ます。

第32回

 仕事の話が続いたので、今回は少しリラックスした話題にしましょう。

 私は、いつも途上国に出張しまくっているわけではありません。国内での仕事も相当にありますので。ですが、飛行機の中で過ごす時間が結構長いのも事実です。日本のエアラインに乗っている時には大体落語を聴いているのですが、アフリカや中南米は直行便が殆どありませんので、寝てるか、音楽を聴いてるか、ということになります。

第31回

 さて、今週の第2弾は、タンザニア編です。

 そもそもタンザニアに出張することになったきっかけは、当事務所の担当から「最近、タンザニアに関する企業からの問い合わせが少しずつ増えている」という一言でした。外資に対する投資優遇策という意味ではまだまだなのですが、確かに人口規模からも、またインド洋に面していることからも、ポテンシャルはありそうだし、第一、当方が同国を対象としたデレゲート・プログラムを最後に実施したのが2012年だということで、これは少し間が空き過ぎだな、ということで、ナイロビ出張の帰りにダルエスサラームの関係機関を訪問して意見交換をすることとした訳です。

第30回

 先週は、ケニアとタンザニアに出張してきました。まずはケニア編です。

 ケニアでは、経済産業省とアフリカビジネス協議会が主催し、KAM (Kenya Association of Manufacturers) とMeghraj Capital が共催したビジネスミッションに、当方からも何社かの民間企業の方々に参加をお勧めしたこともあり、ご一緒してきました。 

第29回

 先週は、UNIDOの定例の会合でウィーンに出張していました。ウィーン出張というと羨ましがられることもあるのですが、冬の中欧の天気はご存知のとおり、寒いし、何だか曇ってるし、土曜は粉雪も舞ってたし、ということであまり快適ではありません。

第28回

 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

 正月くらい、真面目にモノを考えようと思いましたが、凡人の悲しさ、突然考えようにも難しいものがあります。ただ、私が昨年ずっと考えていたのは「世界が大変だ、という危機意識を持っている人は増えている。が、ではどうすればいいか、という解(solution)を総合的に、かつ現実性を踏まえて提案している人はあまりに少ない」ということです。