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第67回

第67回

 年の瀬も押し迫ってきました。198090年代の12月、全日本プロレスの「世界最強タッグ決定リーグ戦」の決勝戦が終わると「ああ、もう年末だ」と感じていましたが、世の中の大部分の人はそうでないと思います。今回は「クリスマス」の話です。

 私はキリスト教徒ではありませんが、多くの皆さんと同様、クリスマスは楽しみでした。子供の頃は「サンタさんは今年は何をくれるんだろう?」と、また、二十代の頃は見事にメディアに乗せられ、「クリスマスイブまでに彼女を作らねば・・・」と毎年のように焦りと諦めの晩秋~年末の時期を過ごし、結婚して子供ができてからは「どうすれば子供たちにバレることなくクリスマスプレゼントを枕元に置けるか?」に苦心してきました。

 小学生時代のクリスマスプレゼントでとても記憶に残っているのが、小学校2年生の時に貰った『月を歩いた2時間15分』という、アポロ11号と宇宙開発の歴史のノンフィクションです。実は、この本、今でも自宅の本棚に並んでいます。母船や月着陸船の図解や、各国のロケットの大きさの比較等、図版のページは特に印象深く、記憶に残っています。

 「サンタクロースは両親である」ということを知ったのは何年生の頃だろう? 学校でクラスメートがそういうことを言うと、「そりが空を飛ぶはずもないし、世界には何億人も子供達がいるんだから、そうかなあ」と思いつつも、中々信じられなかったなあ。役人時代の同僚には、今でも(と言っても10年以上前ですが)、クリスマスイブの日にはサンタクロースの恰好をして帰宅し(白い髭付けて、靴まで履き替えて)、話すと声でバレるので無言でプレゼントを渡す、という天晴れな人がいました。立派だ。

 還暦間近の今となっては「クリスマスイブは彼女と・・・」という風潮を作ったのはどこのどいつじゃい!と思いますが、バブル期のクリスマスの過熱ぶりは凄かった。このブログをお読みの皆さんの中にも、光り物を買ったり、買わせたり、貰ったり、ネットオークションで売り払ったり、という方もおられると思いますが、あれは何だったんだろう? ところで、そういう相手が居ない頃、クリスマスイブに男2人で「ブリ大根」を作って貪り食った記憶もあります。ブリのアラ、大根、醤油、酒があれば簡単にできてしまう。しかしながら生姜を入れ忘れたために、美味いんだけど、魚臭い。画竜点睛を欠くとはこのことよ。料理における生姜の重要性をクリスマスに認識する、というのも、また人生です。 

 拙宅の息子どもも今は大きくなり、サンタさんの存在は勿論信じていない訳ですが、小さい頃には「サンタのおじさんにお願いするから、紙に書きなさい。メールで連絡しないと」等と言って欲しいものを認識し、妻と一緒にこっそり購入し、イブの夜中に子供の枕元にそっとプレゼントを置く、というのが楽しみでした。一度、次男に見つかりそうになりましたが、翌朝「ゆうべ、お父さんに化けたサンタさんが来た」と、何かズレた指摘をされました。

 ちなみに、世の中には「サンタクロース追跡サイト」というのがあります。米国のNORADNorth American Aerospace Defense Command)が運営しているものですが、それによれば、「人工衛星、レーダー、戦闘機を使用して追跡しているが、クリスマスに向けてのサンタクロースの計画や準備状況は不明」とのことです。ここでもコロナの影響か?