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第60回

第60回

 私の所属しているUNIDOは、開発途上国における工業開発をミッションとしていますが、開発途上国の工業化と一口に言っても、その国の置かれた状況により手法は様々です。というか、one-size-fits-all的なアプローチは存在しません。

 UNIDOでは、現在、アフリカ諸国の工業化に力を入れるため、2016年から2025年までを Third Industrial Development Decade for AfricaIDDA3)と称し、アフリカの工業化に必須の条件である「インフラ」「イノベーションと技術移転」「産業金融」「産業知識とスキル」「公的及び民間機関からの支援」といった要素に関する協力を行っています。(詳しくは、https://www.unido.org/who-we-are/idda3-third-industrial-development-decade-africa-2016-2025 をご参照ください。) 

 また、毎年1120日には「アフリカ工業化の日(Africa Industrialization Day)」として、アフリカ諸国の工業化に関する様々なイベントを開催しています。この日は、1989年の国連総会の決議に基づくものです。

 本年も、JETROJICAUNDPとの共催で「アフリカ・ビジネスセミナー」をオンラインで実施する予定であり、124日までのほぼ2週間に亘って、当事務所のアフリカ諸国におけるネットワークを通じて、11か国から140社(1028日時点)のアフリカの民間企業が参加する「オンライン交流・商談会」を開催することとしています。具体的には、日本企業の進出を現地で支援する当事務所の4人のアフリカ・アドバイザー(アルジェリア、エチオピア、セネガル、モザンビーク)と、長年当事務所が密接に連携しているガーナ、ケニア、チュニジア、モーリシャスの各国政府投資庁の担当者を通じて、これらの諸国(上記にウガンダ、ブルンジ、ルワンダが加わる)から各国1020社の民間企業に声をかけ、ウェブ上で日本企業の方々と商談を行っていただこうという狙いです。勿論、個別企業との商談に入るのは少しハードルが高いとお考えの企業の方には、アフリカ・アドバイザーとの情報交換も歓迎します。(詳しくは、https://www.unido.or.jp/coming/9438 をご参照下さい。)

 この半年、オンラインでのセミナーは何度も開催してきました。その度に、通信回線に起因するトラブルや、不慣れなことに伴う若干の不手際等を経験して、まあ何とかこうした規模でのB2BBusiness-to-business)のオンライン商談会を開催するための準備もできてきました。当事務所のスタッフも、同時通訳の手配(現在のやり方ですと、参加者の方々に二つのデバイス~PC+スマートフォン等~をご用意いただかねばならないのが、ちょっと面倒な点です)や、チャットボックスを活用した質問・コメントの受付け(モデレーター/司会者は議事運営に忙しいので、チャットボックスを常時確認して質問と回答者を交通整理する担当者の存在が不可欠ですね)等、段々と習熟してきました。リアルのセミナーですと、中身の準備に加え、机・椅子の配置、プロジェクターやスクリーンの準備、コーヒーブレイクのアレンジ、プレゼンターやVIPのアテンド、といった仕事が多かったので、まるで様変わりですね。