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第54回

第54回

 日頃の仕事をオンライン中心でやるようになってから数ヶ月が過ぎます。当事務所でも海外出張や海外からの招聘ができなくなり、オンラインでのセミナーや企業との会合を展開しています。時々機材のトラブルで音が出なかったりハウリングしたり、同時通訳のサービスを受けるには2台のデバイスが必要であったり(と言っても、PCとスマホで十分なのですが)、まだまだスマートさに欠ける部分もありますが、少しずつ運営にも慣れてきました。

 現在、ナイジェリアのNIPCNigerian Investment Promotion Commission: ナイジェリア投資促進委員会)を主たるカウンターパートとして、同国のデレゲート・プログラムを実施しています。日本への物理的な招聘ができない代わりに、一昨日の「ナイジェリアビジネスセミナー」では、同委員会の長官/CEOであるサディク氏が基調講演を行い、また、同委員会の投資局次長兼ジャパンデスクのババさんと政策局次長のサラミさんが参加してくれました。更には、輸出加工区庁(NEPZA)のオイェクンレ部長、駐日大使館のエリアス・ファティール参事官、JETROラゴス事務所の西澤所長、現地経済界からは、アグリビジネス大手のオラム・ナイジェリアからアデフェコ副社長、ドローンを使った画像解析等を専門とするスタートアップのアローン社からCEOのエゼンウェレ氏、現地でのビジネスを展開する日本企業からは、Yokogawa Nigeria のランレヒン取締役、仮想通過で決済を行う STANDAGE社の井上執行役員、それに現地UNIDO事務所のバミデレ氏の各氏が参加し、非常に盛り沢山の内容のセミナーとなりました。

 ナイジェリアは、皆さんよくご存じのとおり、約2億人の人口を有する(しかも2050年には4億人となり、世界で3番目の人口大国となると予測されています)、アフリカ最大の経済規模(GDPもアフリカ諸国最大)を誇る市場です。一人当たりGNIも約2000米ドルで、物凄い勢いで成長していますので、市場としての魅力は非常に大きい訳です。しかしながら投資環境面では、ルールや手続きの透明性、インフラ(電力、交通、水等)へのアクセス等、他の途上国でもよく見られるように、まだまだ課題が多いと言えます。

 そうした課題は現在も依然残ってはいるのですが、昨日のNIPCサディク長官によれば、World Bank  Doing Business ランキングは近年色々な点で改善が見られます。また、彼らは自国を、”One of the most entrepreneurial, innovative and ingenious economies” と表現し、国民は “adaptability and agility of the people” という特徴を有していると位置づけています。これは相当のプライドだと言えますが(日本人はそうは言えないだろうなあ・・・)、新しいものを開拓していく商売には不可欠の要素です。勿論、日本と比べれば、治安や社会の安定性等についてはまだまだ厳しい部分も多いと思われますが、これぞアフリカビジネスの真骨頂!と言えるようなチャンスが待ち受けているとも思えます。

  916日のセミナーを見逃した方も、NIPC長官のプレゼンテーション資料等は近日中に当事務所のHPhttps://www.unido.or.jp)で公開されますので、ご興味のある方はどうぞチェックしてみて下さい。