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第49回

第49回

 どうも今年は梅雨明けが8月にずれ込んだせいか、体内時計がまだ7月の感覚です。ようやくお盆近くになって夏休みの感覚になってきました。今回はイベントの宣伝です。

 今、いたる所で「コロナ後の社会」に関する議論が行われています。UNIDOでは、かねてからUAEアブダビ政府との共催で、GMISGlobal Manufacturing and Industrialization Summit)というイベントを開催しています。昨年はロシアのエカテリンブルクというシベリア第一の工業都市で開催され、私も幾つかのイベントにパネリスト等として参加してきたのですが、今年は、本来は4月に独・ハノーヴァーでいわゆるハノーヴァー・メッセと同時並行的に開催される予定だったのがコロナ禍でオンライン開催となったものです。

 このイベントでは種々の催しが開催されますが、その中でも、我々東京事務所が提案した「未来の製造業」に関するオンライン・セミナーが来週818日(火)の18:0018:45にネット上で放映されます。詳しくは、当事務所のホームページに「818日オンラインセミナー『ITP Network: インダストリー4.0 とソサエティ5.0』」という告知が掲載されていますので、登録をしていただければ閲覧可能となります(こちら:https://www.unido.or.jp/coming/9088/)。

 まあ、タネ明かしをすると、これは以前パネリストの方々とスケジュールを合わせて事前収録したものですが、中身はライブなので、それなりの緊張感がありました(私はモデレータを務めていたのですが、イタリア、日本、ドイツ、中国、ロシアからの参加者のうち、予め発表内容を知らせてくれていたのは、東京大学生産技術研究所の梶原優介准教授と中国から参加のCloudMinds CEO Bill Huang さんだけだったし・・・。ま、そういう事態は想定の範囲内ではありましたが・・・。)。

 このオンラインセミナーでは、45分という時間の制約上、必ずしも深く議論できなかったのですが、我々は組織のミッションとして、開発途上国の工業開発・産業開発にこの Industrie 4.0 あるいは Society 5.0 というものをどう活用・発展させていくかが問われています。明らかに、雑駁に言えば、データドリブンになればなるほど製造業も「製造設備と通信ネットワークがあれば、どこでも作れる」ものにはなります。ただし、それが本当にその国の経済の主要な推進力となるためには、当然ながら産業インフラ(電力・水・物流・交通・通信・廃棄物処理等)と「データを使いこなす」ための人材が不可欠になります。人材が居なければ、先進工業国と開発途上国の工業力という観点での格差はますます広がってしまうのです。とは言え、(勿論オンラインで全てがやれる訳ではないにせよ)技術移転や教育にもデジタル技術は大きな威力を発揮します。その流れは、「コロナ後」の製造業のあり方とも符合するものでもあります。

 まあ、というようなことを考えながら、ご興味とお時間のある方は上記のセミナーを覗いてみて下さい。