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第39回

第39回

 皆さん、緊急事態宣言下での生活はいかがでしょうか? 我がオフィスも48日からは完全にテレワーク状態となり、3週間が過ぎました。

 これ、色々なところで皆さんが書かれているのですが、テレワークで特に職場内のオンライン会議をやってみると「なんだ、会議室に集まって会議しなくても、結構できるじゃないの」ということに今更ながら気づきます。というか、日本のビジネス社会もついに気づいてしまった訳です。

 勿論、技術的にはまだまだ遅延が気になるし、回線状況によっては画像がフリーズしたり音声が切れ切れになったりして快適とはいかない場合も多い(そういう意味では、今後は家庭のITインフラを仕事にストレスを与えないレベルまで整備するのが、各企業等にとっての設備投資の課題になるとともに、大きなビジネスチャンスになると思います)。ですが、少なくとも気心の知れた同僚との間では何の問題もない。尤も、初対面の人との会合では、やはり「現場の空気感」というようなものが感じられないと、少しぎこちなくなるのではないかと思っています。

 よくタクシーの中で見かける動画広告に「営業は足が命!足で稼ぐのが営業だ!」と俳優の照英が叫ぶウェブ営業ツールのCMがあります。あれを見ると、「自分も(ここまでではないにせよ)そうだよなあ。昭和のオヤジだからなあ」と感じてしまう反面、「オンラインでできることはわざわざ相手の所に行ってやらなくてもいいよなあ。その方が楽だし」と納得してしまいます。

 大学の講義も、否応なくオンライン化しています。私は毎回スライドの配布資料をかなり丁寧に作成しているのですが、それでも、90分の講義でせいぜい30枚程度にしかなりません。例年の対面スタイルだと、1枚平均で3分ほどの時間をかけていることになります。が、これをオンライン化するためにナレーションを録音してみると、かなり丁寧にやっても90分にはとてもならない。寧ろ45分程度に収めた方が分かりやすい気がする。そうか、日頃はそれだけ脱線しているのか、まあそれも俺の芸の内だからな、と勝手に納得しつつ、やはり顔も知らぬ学生に(先方もお互い様ですが・・・)10数回×90分の講義をして、レポートも出させる、というのは何だか申し訳ない気がします。(加えて、私は鉱物資源開発の話をするために銅鉱石のサンプルを教室に持って行って見せたりしているので、そういうことができなくなって少し寂しい訳です。) 

 いずれにせよ、一度気づいてしまったからには、この「オンラインでやれることはオンラインでやる」というビジネススタイルは、コロナ禍が終息した後も定着するでしょう。我々も「オンラインでの投資・技術移転の促進」でどこまでやれるかについてチャレンジしようと考えています。また同時に、「リアルでなければ絶対にできないこと」はリアルで最大の効果を生むようにやらないといけません。今年はチャレンジの年でもあります。