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第31回

第31回

 さて、今週の第2弾は、タンザニア編です。

 そもそもタンザニアに出張することになったきっかけは、当事務所の担当から「最近、タンザニアに関する企業からの問い合わせが少しずつ増えている」という一言でした。外資に対する投資優遇策という意味ではまだまだなのですが、確かに人口規模からも、またインド洋に面していることからも、ポテンシャルはありそうだし、第一、当方が同国を対象としたデレゲート・プログラムを最後に実施したのが2012年だということで、これは少し間が空き過ぎだな、ということで、ナイロビ出張の帰りにダルエスサラームの関係機関を訪問して意見交換をすることとした訳です。

 現地では、投資促進機関であるTIC (Tanzania Investment Center) の Acting Executive Director のMr. Mnaliさん、UNIDOのタンザニア・モーリシャス・EAC代表である Mr. Kargbo さん、JICAタンザニア事務所の山村所長、そして駐タンザニア特命全権大使の後藤大使、および現地でビジネスを展開されている日本企業の方々とお会いして来ました。

 やはり皆さんとのお話を通じて明らかになったのが、同国の特に農林水産物の豊かさと、それに対する付加価値向上の重要性(TICによれば、同国産の農林水産物の90%が未加工で輸出されている由)です。例えばカシューナッツは同国の極めて重要な産品ですが、何と、我々が日頃食べているカシューナッツは「種」の「中身」であり、ナッツは勿論ミルクやバターにも加工でき、「実」の部分(赤・黄)は Cashew Apple Wine や Cashew Apple Juiceの原料となり、さらには「種」の「殻」からは Cashew Shell Oil を絞ることができ、これは食用ではないが塗料原料に使える等等・・・(このワイン、飲ませて貰えなかったけど)。

 物流インフラについては、日本政府ODAでJICAが様々な取組みを行っています。工事現場も訪問させていただきましたが、日本流の厳しい安全管理、コンクリート型枠や鉄筋に見る整然とした施工方法、そして現地でも日本の現場を経験したエンジニアやワーカーは確かな技術を身につけ、他の職場でも厚遇で迎えられるとか。ODAが人材育成の場としても確実に機能している様子を拝見することができました。

 また、投資環境についても、政府では「規制(の数)を半減させる」ことを目標に産業振興に取り組もう、というイニシアティブを出しているとのことですが、同国でのビジネスは、現実にはまだまだ大変なことも多く、後藤大使のお言葉によれば「非常にもったいない状況」とのことでした。なお、ダルエスサラームでは、7月の第1週に “Saba Saba”(Saba は7の意)と呼ばれる展示会兼即売会の大イベントが開催されます。特設会場グラウンドに1000社以上の企業(加えてタンザニア国内からも官庁・大学・企業・地方政府が出展する由)が集まるということです。これまでの大使館やJICA、JETRO(ナイロビ事務所)のご尽力により、入口近くの絶好の場所に Japan Pavilion が設置されるとのことです。出展をサポートされる日系企業の方々ともお会いして来ました。ご関心のある方は、当事務所までお尋ね下さい。