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第137回

第137回

 先週末、話題の「シン・ウルトラマン」を高校生の次男と観に行きました。ネタバレにならないように気をつけながら感想を書いてみましょう。

 いわゆる「初代ウルトラマン」が放映されたのは1966年、私が4歳の時です。考えてみれば、それまでは夏休みと年末年始に映画館に行かないと観られなかった怪獣が毎週テレビで観られるのです。しかも銀色の巨人、ウルトラマンの活躍とともに。

 

嬉しかったなあ~。当時、私は幼稚園児で、毎週日曜日夜7時の放映を楽しみにしていました。確か、幼稚園の運動会の日に疲れてぐっすり寝込んでしまい、「脳波怪獣・ギャンゴ」の回を見逃して、夜9時頃に起き上がるなり父母に「何で起こしてくれんやったとね~!」と泣き叫んだ記憶があります。

 

「シン・ウルトラマン 」を制作した人たちがどういう人たちかよく知らないのですが、私達と同世代、あるいは少し年下なのかな? ウルトラマンが好きだとか、怪獣のここが素晴らしい、という感覚をすごく持っている人たちなのでしょう。それは伝わってきました。映画館にも、私と同年配と思しきオッサンがかなり居ました。

 

出てくる怪獣は、「透明怪獣・ネロンガ」、「ウラン怪獣・ガボラ」、「凶悪宇宙人・ザラブ星人」、「悪質宇宙人・メフィラス星人」、「宇宙恐竜・ゼットン」というところで、ウルトラシリーズの人気者である「宇宙忍者・バルタン星人」、「どくろ怪獣・レッドキング」、「古代怪獣・ゴモラ」といったところは登場しません。次回作向けにでも温存してるのかな?

 

ここまで書いてハタと気づきます。怪獣にはいかにもな源氏名が付いている。これはプロレスと同じだな、と。「東洋の巨人・ジャイアント馬場」、「燃える闘魂・アントニオ猪木」、「生傷男・ディック・ザ・ブルーザー」、「鉄の爪・フリッツ・フォン・エリック」、「死神・キラー・コワルスキー」等等・・・。

 

まあ、細かいことを言えば、なぜカラータイマーが付いていないのかな(造形・美術を担当した成田亨氏の原画には無かったから・・・らしい)とか、エネルギーを消耗したウルトラマンの体表の赤い模様が緑色になってしまうとか、やや違和感を感じる部分もありましたし、CGが多いので格闘シーンが少なかったり、メフィラス星人の造形がイマイチだったり、という部分もありましたが、大のオッサンがわざわざ観に行くだけのことはあると思います。

 

こういう時は、当然、便乗商法も出ます。上映前に次男とともに買った飲み物が、何やら青い色をした「スペシウム・ドリンク」。名前だけで300円ほど上乗せされていることが明らかなのに買ってしまう浅はかさよ。単なる色付きサイダーの如きものでしたが、結局映画が終わると、せっかく体内に蓄えられたスペシウム・エネルギーは単に「スペシウム小便」として放出されたのみでした。(スペシウムは133番元素らしい・・・周期律表にはそんな元素は載っていません!) 「次」は「シン・仮面ライダー」らしい。これも観に行ってしまうのかなあ~。三つ子の魂百まで。

 

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