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第133回

第133回

 今週は、最近よく感じる「優先順位に対する感覚の違い」に関する話です。人によって、また、時と場合によって優先順位は異なってくるものですが、それでも「???」と感じるケースも増えてきました。ズレてんのは俺の方なのかな?

 つい先日、ネットのニュースを見ていたら「東京都の多摩地域を中心とした複数の中学と都立高校で、入学式直前になっても新入生の制服が届かなった」ので、大問題になっている、という記事が出ていました。まあ、制服の仕立てが納期に間に合わず、こういう事態になったらしいのですが、中学も高校も入学が確定するのは3月中旬くらいでしょう。今は昔と違って、学校ごとに制服の型も違っていることが多いし、そうなると布地等の仕入れも大変だし、かと言って在庫を持ちすぎると経営を圧迫するし、そういう中でいちいち採寸して仕立てるのでは間に合わない、というケースが発生しうることも容易に想像できます。

 が、それで騒ぐのもちょっとおかしいのではないかと感じます。私が中学生だった頃、田舎の公立中学校では、入学式から二週間程度は女子生徒は私服で登校しても構わない(男子は学ランだからそういう面倒はない)、ということになっていたような気がします。まあ確かに「入学式は一生に一度だから」という理屈も分からんではないけど、どちらかと言えば「卒業式」の方が有難い気がするし、更に言えば、人生にはもっと大事なことが沢山あるので、入学式に制服が間に合わない等はハッキリ言ってどうでもいい、私から見れば「優先順位の低い」話です。唯一の問題は、「納期に間に合いそうにないことが判明した時点で、それを顧客や学校に連絡しなかった」という対応のマズさでしょうね。

 そもそも、中高生にとって制服というものがそんなに必要なものなのか、という点についても大いなる疑問を感じます。私の中学・高校時代は詰襟の学ランでしたが、あれ、窮屈で夏は暑く、冬は寒い。およそ勉学に励むのに向いている服装ではありません(自分が中高生の頃に勉学に励んでいたかどうかは、別の問題として)。外国には、ポロシャツだけが制服で、上着・ズボン・スカートは何でも自由、というような学校もあるようです。まあ、「自主性に委ねて学生らしい服装をするかどうか」という点が論点になるのでしょうが、今の中高生はそれなりに大人(周辺に過剰に忖度する、という意味で)の面がありますから、そんなに心配しなくてもよいと思うんですけどね(というか、制服着ててもスカートを折り込んで短くしたり、着崩したり、お化粧したりしてますよね。そっちの方がよほど社会通念上の「学生らしさ」から逸脱していると見えなくもない。私はどうでもいいのですが)。

 一方で、とても気になることもあります。例えば小中学校の先生の超過勤務。特に中学校で部活動の顧問をやっておられる先生の負担の大きさ。まあ、「学校教育」の一環だから教師が指導するというのも分からなくはないですが、でも部活動って「課外活動」ですよね。こういうのこそ、公的な補助を出して、外部の専門家を呼んでくればいいのに。65歳以上でボランティアとして関わりたい人も沢山いますよ。かの『白覆面の魔王』ザ・デストロイヤーは教育学の修士号も持つインテリレスラーとして有名ですが、彼は引退後、自宅近くのハイスクールでアメリカンフットボールのコーチをやっていました。こういう形での初中等教育への関わり方は社会的に見ても凄く良いと思うんですがね。