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第131回

第131回

 いよいよ3月最終週です。331日付けで定年退職の方もおられるでしょうし、41日には新入生・新入社員が入ってくるという組織も多いでしょう。このメルマガの読者には、大学新入生は多分いないでしょうが、お子さんが歓喜の春を迎えられた方も多いだろうと思います。

 今は合否発表・連絡は全てネットで行われるものと思われますが、昔は「合格電報」というものがありました。地方・遠方の受験生にとってはこれが重要な手段だったんですね。そうです、「サクラサク」「サクラチル」というアレです。

 過去、地方の大学には色々と個性的な合格電報がありました。私は中学生まで長崎に住んでいましたが、長崎大学の合格電報は「マリアホホエム(マリア微笑む)」、実にいい感じです。ネットで調べると、弘前大「ミチノクノハルキタル(陸奥の春来たる)」、三重大「イセエビタイリョウ(伊勢海老大漁)」、高知大「クジラガツレタ(鯨が釣れた)」等、地方色豊かで楽しいものばかり。おっと、残念な不合格電報となると、北海道大「ツガルカイキョウナミタカシ(津軽海峡波高し)」、新潟大「エチゴノユキフカシ(越後の雪深し)」といったものです。ネットには出ていないのですが、数十年前の記憶を辿ると、山口大の不合格電報が「フグドクアタル(河豚毒当たる)」だったような・・・。傑作だとは思うものの、この電報を受け取った受験生の心中察するべきものがあります。これと比較すると、お茶の水女子大の合格電報「オチャカオル(お茶薫る)」なんていうのは上品でいいですね。ついでに、東大の合格電報は「アカモンヒラク(赤門開く)」だったらしいのですが、これであらぬ想像をした人(読者の92%くらいか?)は心が穢れきっていますので反省して下さい。

 まあ、これらは現役の大学生にとっては、格好のアルバイトだったのだと思います。昔は個人情報保護とかも全然ウルサくなかったし、場合によっては可愛い女の子の住所や名前や電話番号を一気に入手する絶好の機会だ、という不心得者もいたに違いありません(私ではない)。そう言えば、合格発表の日にワザワザ掲示板の前まで出かけて行って、合格した女の子をナンパしたら、何とお母さん同伴だったという運の悪い奴(絶対に私ではない)もいました。今なら「いやあ、僕、お母さんの方が趣味だなあ」とか、余裕でボケて誤魔化せますが、当時は一体どうやって事態を収拾したんでしょうね?

 いずれにせよ過去2年間の大学新入生は、コロナ禍のために充実したキャンパスライフを送れなかったはずです。今年は、制約はあるもののワクチン接種も進んで、何とかフィジカルなキャンパスで大学生活を開始できそうなのは良いことだと思います。今の大学生は真面目だし、授業の出欠も厳しいし、何と言っても文科省様の有難い指導のおかげで15コマ休みなく8月第一週まで講義がある状況らしいですが、まあ、視野を広げるにはアルバイトもサークルも大事、酒の呑み方の練習(ただし20歳以上)もおしゃれも重要ですから、大人としては、学業以外の分野でも若者を応援したいものです。