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第129回

第129回

 相変わらずロシアのウクライナ侵攻が世界情勢に暗雲を投げかけていますが、ウクライナや難民向けの様々な人道支援も動き始めました。UNIDOはいわゆる緊急時対応と言う意味での人道支援を行う機能はありませんが、今後の世界の秩序と経済・社会への影響を考えると、このままでいいのだろうかと焦りを覚えるのも事実です。

 とは言え、気候はだいぶ暖かくなり、いよいよ春を本格的に感じます。先々週末は妻と近くの梅園へ散歩に行きました。完全に老夫婦モードです。私は、朝、モモヒキを履かないで外出する日を「安永式・春の訪れ」と個人的に定義しているのですが、それによれば、今年の春は310日にやってきました。例年より少し早かったな。

 春と言えば、毎年、花粉症に苦しめられてきたのですが、去年、今年とマスクをしっかり着用しているからか、あまり深刻な被害を受けていません。3回目のワクチンも無事終わり、段々と通常モードへの復帰を意識し始めました。また、日本には、生活の中に「春らしさ」を感じさせるアイテムが数多くあるのが楽しいところです。

 食べ物の話題から行くと、桜餅。私は上京するまで、いわゆる「道明寺桜餅」こそが正統・桜餅と考えていたのですが、いずれにせよ桜餅は色も香も味も春を感じさせます。蛇足ですが桜餅はこし餡に限りますな。雛祭りの日には、スーパーで妻がかなり大振りの蛤を買ってきましたので、ハマグリの潮汁をいただきました。旨い! ついでに貝殻があまりに見事だったので、つい洗って自分の部屋に持ち込んでいます。これじゃ小学生と同じだ!

 春を感じさせる音楽というのも、古来から沢山あります。先人達も春の到来を待ち侘びていたものと思われ、ヴィヴァルディの『春』やベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番『春』が超有名ですが、私の一番好きな曲はモーツァルトの『弦楽四重奏曲ト長調・春(Kv. 387)』です。オマケついでに言うと、モーツァルトには他にも「春っぽい」曲が多く、『クラリネット五重奏曲イ長調(Kv. 581)』や、『オーボエ協奏曲ハ長調(Kv. 314)』が思い浮かびます。

 ジャズにも春の曲は沢山あります。代表的なのがトランぺッターのClifford Brownの書いた“Joy Spring”と言う曲。この曲、8小節ごとに転調するので金管楽器で吹くのは凄く大変な筈ですが、さすがにブラウニー、滑らかでカッコいいフレーズを吹きまくっています。余談ですが、帝王“ Miles Davisは楽器のテクニックという面ではブラウニーの遥かに下。だけど、自分でもそれを自覚したのか、「自分以外のバンドメンバーに才能溢れる超一流の若手を集め、そいつらを圧迫して必死に考えさせて新しい音楽を作り、さも自分が発明したかのように威張る」というスタイルを編み出したのは凄い。これがビジネス書等に「戦略論」の手本として出てきても何の不思議もありません。

 最後に服装です。黒や茶色の見た目にも暑苦しいコートを脱ぎ、特に女性は白や暖色系の服装が増えてきて、(夜はまだ寒そうですが)街が華やいできます。まもなく会社にも学校にも新人や新入生が入ってくるでしょう。以前も書きましたが、若い人も無用の忖度などせず、自分に似合う服装を堂々として欲しい。また、我々もオッサン臭く「説教」やら「時代的に通用しない自慢話」をしないことを心掛けつつ、若い人と協働していきたいものです。実態は、煙たがられてるだけだったりして・・・。