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第99回

第99回

 ついに8月ですね。私は、「基礎疾患保有者」の枠で7月末に2度目のワクチン接種を終えました。体内に抗体ができるまでもう少し時間が必要なようですが、少し気分的には楽になります。先日の新聞に「7月末までに高齢者の75%がワクチン2回接種を終えた」と出ていましたが、全国民の大半が接種を完了するにはまだ時間がかかりそうですね。また、デルタ株の出現で医療逼迫の状況が続いており、一部では医療崩壊の予兆さえ囁かれている中で、「重症患者や重症化リスクの高い患者以外は自宅療養を基本とする」という政府方針が出され、議論を呼んでいます。自分も「重症化リスク」の高い範疇だなと思うと、今後が気になります。素人予想ですが、変異株は次々に出てくるでしょうから、今後数年間は、毎年定期的にワクチンを接種することになるのだろうと思っています。ちなみに私の場合、何も副反応は出ませんでした。体に打った、という実感さえあまり湧いてきません。「私にワクチン? うん、竹輪にしたわ(回文)」・・・そんなわけないか。

 指定されたクリニックで順番を待つ間、どこにボトルネックがあるのか考えてみました。接種場所すなわち病院や医療施設の数は、少なくとも都市部では潤沢にあると思われます。予約の時間の30分前に到着すると、早くも15人ほどが並んで順番を待っていましたが、結果的にちょうど予約の時間に接種を受けることができました。接種後15分は経過観察のために留まらねばなりませんが、全体で45分程度で済みました。ワクチンの供給量や保管・運搬手段の確保に加えて、「打ち手」の数が接種進捗の律速要因だろうと考えて良さそうです。

 よく指摘されますが、日本では、医師法に基づき、医療行為(勿論、ワクチンの接種もこれに含まれる)は、医師にしか許されていません。また、看護師には医師の指示に基づいて行うことまでしか認められていません。ちなみに医師法第17条には「医師でなければ、医業をなしてはならない」、保健師助産師看護師法第31条には「看護師でない者は、第5条に規定する業をしてはならない(注:第5条の規定=「傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診察の補助」)と規定されています。今回の事態で歯科医師にもワクチン接種という医療行為が認められたようですが、アメリカではドラッグストアで薬剤師がワクチンを打っているそうですね。日本でも一時期検討はされたようですが実現はしていません。ワクチンのように、短期間に大量に定型的に接種を行わないといけない場合には、ボトルネック解消のため実施できる者を拡大するのは重要なことだと思います。医師の監督下なら、手順を覚えさせたロボットでもいいんじゃ・・・?

 そう言えば、セルフのガソリンスタンドが出現してからもう結構な時間が経過しています。アメリカ留学中(199193年)にセルフのスタンドでの給油を経験して、日本で何でできないんだろうと考えていました。1998年に消防法の規定が緩和されてからセルフ式が普及しているようですね。危険物を扱うから「危険物取扱者」の常駐が必要だというのは、良く理解できます。が、充填行為自体はドライバーがやっても特に問題が無いよう、設備・技術側で十分な対応がなされた、ということだろうと思っています。そういう事例は世の中で他にもあると思いますし、技術ってそういう時のためのものですよね。