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イベントレポート:ネパール投資セミナー

イベントレポート:ネパール投資セミナー

UNIDO東京事務所は、2022年3月4ネパール投資庁(IBN)、駐日ネパール大使館とともに、オンラインにて「ネパール投資セミナー」を開催しました。

主催者からの開会・歓迎挨拶に続いて、ネパール投資庁(IBN)の Pragya Adhikari 氏が、ネパールの投資環境及びビジネス機会について講演を行いました。Adhikari 氏は、ネパールがインドと中国の中間という非常に戦略的なロケーションにあること、ほぼ全ての分野で100%の外国資本が認められており、企業名義での土地所有も可能であること、100%の海外送金が認められていることなどがネパールに投資を行う際の強みであると述べました。また、エネルギー、運輸、観光、農業、製造業、ICT、健康、鉱業・鉱物資源、教育、銀行・金融の分野への投資に大きな可能性があると強調し、各産業分野での投資案件を紹介しました。

続いて、輸出入関連の調査の為に、ネパールを訪問中の元JICA専門家でIBNの外国投資アドバイザーの玉田 幹雄氏が、IBN事務所からセミナーに参加し、現在のカトマンズ市の状況やネパールでの日本企業の動向について講演を行いました。コロナの感染状況も落ち着きつあり、現地日本人学校も今年2月19日から対面での授業を再開していると報告しました。ネパールは若い労働力を豊富に有し、南アジア地域協力連合(SAARC)加盟国だけでも18憶の輸出市場を持ち、経済特区、保税倉庫、競争力のある所得税制などのインセンティブを提供していると紹介し、インフラ関連、IT、建設、観光、エネルギー、教育関連分野への投資が有望であると述べました。

質疑応答では、水力発電に関連した、インドへの売電の今後の見通しや小水力発電の可能性、ネパールからの海外送金やCIF課税に関する質問が取り上げられました。閉会挨拶の中で、IBNの Sushil Bhatta 長官は、IBN発足後の過去10年に30プロジェクト84 米ドルを超える大型投資がネパールに誘致されたこと、2026年までに60憶ドル相当のPPPプロジェクトの実施を目指していると述べ、引き続き関係機関と連携して効果的な投資促進活動を行っていきたいと述べ、発言を締め括りました。

概 要

日 時:       2022年3月4日(金) 15:15-16:15(日本時間)
実施方法:    オンライン開催
主 催:     UNIDO東京事務所、ネパール投資庁(IBN)、駐日ネパール大使館
言 語:       日英同時通訳
参加費:       無料

*セミナー講演資料は、下記プログラムの講演タイトルからご覧いただけます。
プログラム(敬称略)
15:15-15:20   開会挨拶: UNIDO東京事務所 所長 安永 裕幸
15:20-15:25   歓迎挨拶: 駐日ネパール臨時代理大使 Mr. Ambika Joshi
15:25-15:40   講演:「ネパールへの投資機会IBN紹介ビデオ
                                ネパール投資庁(IBN) 開発コンサルタント
Ms. Pragya Adhikari
15:40-15:55   講演:「現在のネパール情勢と日本企業の活動について」
                                元JICA専門家・外国投資アドバイザー 玉田 幹雄
15:55-16:10   質疑応答
16:10-16:15   閉会挨拶: ネパール投資庁 長官 Mr. Sushil Bhatta

  • UNIDO東京事務所 所長 安永 裕幸

  • 駐日ネパール大使館 臨時代理大使 Mr. Ambika Joshi

  • ネパール投資庁

  • ネパール投資庁 長官 Mr. Sushil Bhatta